ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる
第22章 第二十二話
「それに私はもう、ラドクリフ様にはお仕えしていませんので報告する義務もありませんね」
「え!?そうなんですか!!?」
「まあ…そうですね。婚姻も、離縁という形になりました」
わぁお。知らぬ間にバツイチやんけ!
なんだか、ユラくんには苦労をかけてしまった気がする、すごく。
「ごめんなさい…」
この一言で、今までの苦労が報われるとは思わないけど、私は謝らずにはいられなかった。
「貴女が無事だったので、ぜんぜんかまいませんよ」
ユラくんはそう言って首を振った後、
「そんなことより。なぜセカ様がこちらにいらっしゃるのでしょうか?」
熱のない目をしながら言う。
「何年経っても、変わらないな…ユラ殿。
俺はフェンリルで迷子になってたシアンたちをここまで送り届けただけだ」
「そうですか…ならよかったです」
なんだか相変わらず二人はバチバチしているなぁと思った。
「ユラ殿はもう、シアンとはなんの関係もない立場だろう。俺がここにいようがいまいが何か言える立場じゃないだろ」
「それはお互い様ですよね」
「「……」」
なんか前より仲悪くなってない?
「ママ、モッテモテだね!」
と、シオがなんか言ってた気がする。