ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる
第20章 第二十話
何連にも連なってる赤い飴を持って立っていたのはシオだった。
シオに発見されて、私とセカは急いで離れた。
「いいよいいよぉ。邪魔者はいなくなりますよぉ」
そう言って、シオは再び祭りの中に消えた。
シオがいなくなり、二人とも動きがギクシャクしてしまう。
「あ!私もあの飴食べたーい!」
「俺、買うよ!!」
そうして二人で飴を食べながら歩いていると、不意に空が明るくなり、ドンッというお腹に響く音がした。
「花火だぁ」
私が空を見上げて指を指すと、セカが、私が人とぶつからないように、少しだけ寄り添ってくれた。
「あ、ありがとう…」
「いや…」
なんとなく恥ずかしくて、二人で目をそらしあっていた。
その後、宿に戻るとシオが、私とセカがカップル!カップル!と一生懸命皆に言っていて、さらに恥ずかしかった。