ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる
第17章 第十七話
「そうですね、様々な魔物が住み着いた巣穴ですね。様々な魔物の糞や骨が固まってできた鉱物が高値で取引されています
…私たちの目的は、地下三階に地形とどんな魔物がいるか見ることです。戦闘も最小限で行きましょう」
「おー!」
とシオが元気満々でこぶしを突き上げた。
(大丈夫かしら…)
一抹の不安はあったが、私自身も初めてのダンジョンでワクワクしている気持ちもあった。
こうして、ダンジョンに踏み込んで数分、すでに巨大な亀のような魔物が三匹くらい歩いているのを発見した。
でか!
ウミガメの5倍くらいありそうな生き物。恐竜みたい。
岩陰に隠れてやり過ごしました。
「あいつらはそんなに好戦的な魔物ではない」
と、リックさんが言った。
なるほど、そういう性格の奴もいるのね。
「そうそう。気を付けるべきは、ラクソスっていう小型の二本足で歩く肉食トカゲなの」
アマンダさんが矢を背中に戻しながら言った。
…それこそ恐竜みたい。
「興奮すると眼が赤くなるのよ」
と、アマンダさんが目を指しながら言う。
「へー!そんな生き物がいるのね!」
シオは眼をキラキラさせながら言った。
「シオちゃん、次の角曲がったら、もしかしたら戦闘になるかもしれない」
レイチェルさんが、ロングソードを構えながら言った。
…長年の勘というやつなのかな。
私は気配を消す帽子をかぶり、シオにも同じものをかぶせた。
「この帽子変ー」
と嫌がっていたが。
角を曲がる直前、キエー!といういくつもの鳴き声を聞いた。
「ラクソスだ」
リックさんが、盾を持って私とシオの前に立った。
角も曲がると、そこには10匹以上いるであろう恐竜みたいな生き物が。
そいつらは、体は水色をしていて、大きさは大型犬より少し大きいくらい。
群れをなして襲い掛かってきた。
「ひぃぃぃぃー!」
私は、近くにあった大きめの石を構えた。
「ヨアンさんとシオは、俺の後ろにいてくれ」
リックさんはそう言って、盾を地面に置いて構えた。
前から襲い掛かってくる恐竜?に備えてショートソードを抜いた。
「シオの役目はありますかー!?」
シオは大きい声で聞くと、
「こいつらは大丈夫よ。動きが早くて当たらないだろうから!味方にあたるほうが危ないから」
「はーい!」