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ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる

第16章 第十六話


「そうねぇ、もうちょっと大人にならないとね」

とお姉さんが言った後から、槍の男が、

「あと、ギルドに登録しないと、依頼は受けられないから気をつけろよ!」

と言った。

「あとは職業も選ばないとね。剣士、重剣士、槍使い。…それには修行しないとね」

と、お姉さんがいろいろ説明してくれた。

「私、かき氷屋さん!!」

「「え?」」

「この先のバー『レイニー』で、かき氷売ってるの!食べに来てね!!」

そう言って、シオは走って戻っていった。





という話があったらしい。

わざわざ剣士のおねえさんと槍使いのおにいさんが来てくれた。

「なんかすみません…、今から用意しますんで…」

「いえいえ、かまいません。たまにはこういうのも、良いわよね、ダウニー」

「レイチェルも僕もこども大好きなんで」

ええと、女剣士さんがレイチェルさんで、槍使いさんがダウニーさんっと。

「それに、この国で削り氷が食べれるとは思いませんでした。楽しみです」

いい人たちでよかった。

私がジャムを用意していると、シオが二階から走って降りてきた。

「おねえさんとおにいさん来てくれたの!!?」

「ご招待ありがとうね。来たよ」

そう言ってレイチェルさんはニコリとした。

「削るのママ大変そうだから、シオが作るよ!」

「あ!!!だめよ!!!」

私が言うのが早いか遅いか。
シオが魔法で細かい氷を出してしまった。

ガシャン!

ダウニーさんが驚いたのか、無言でグラスを落としてしまった。

「それ…魔法?」

その何拍か後に、レイチェルさんが聞いた。

「あ。ごめんなさい、ママ…」

シオは事の重大さに気が付いて、私に謝った。

…時すでに、遅し。

「貴族というわけではなさそうだけど、魔法を使える子がいるのね」

レイチェルさんは、グラスの欠片を拾いながら、聞いてきた。

「…このことは、内密にしていただけると助かります、どうか」

私はそう言うことしかできなかった。

「なぜ隠す?素晴らしい才能なのに」

ダウニーさんは不思議そうに聞いてきた。

「素晴らしい才能だから隠すんです。誘拐されたり、利用されたりしてしまう」

と、私がきっぱり言うと、

「ですが、この子の将来のためにも…」

と、言ってきたので、
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