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ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる

第13章 第十三話


「ジェミニ。この二人がそうなのか」

思ったより高い声。

「そうですよ、母上。まあ、貴女には私の思想は理解できないでしょうが」

「当たり前でしょう。…一人は遠縁とは言え、下級貴族の息子。養女として迎えたのは、薄汚い町民ではないか!!わが一族を破滅に導くつもりか!!!」

「私は、長男でもありませんし、自由に生きてもよいと言ったではありませんか」

その言葉に、大奥様はめまいを感じたのか、ふらりとしながら大きくため息をついた。

「確かに言いました。言った結果がこれとは。とにかくわたくしは絶対何があっても認めません」

そう言った後、私のほうにやってきた大奥様。

「…貴女。貴族社会でやっていけると思ってるの?毎日が戦い。戦場なのよ。…見たところ、まだ若いみたいだし、ユーモアのある気の利いた会話なんて、できるのか。…みものね」

そう言って、踵を返して去っていった。
私は情けないことに、迫力のあまり、背中にびっしょり冷や汗をかいてしまった。

(私には、無理だ…)
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