第17章 サイドキックのつくりかた(爆豪勝己)
「事務員じゃなくて、サイドキックに戻ってくれってよ。言っといてくれって、言われたわ」
「……で、でも……私なんか……」
褒められて、サイドキックにスカウトされたというのに繭莉は俯いた。
こういう自分にとことん自信の無いタイプは、背中を押して一歩を踏み出させてやるのが一番だ。
「俺も、戻ればいいと思うぜ?」
「……勝己さん……」
腕を掴んでいた手を離して、今度は手を握る。
そして、温かくて細い指に自分の指を絡める。
「……帰っか」
「……はい」
気恥ずかしそうに遠くを見る勝己と、俯いたまま少し嬉しそうに目を細める繭莉。
お互いに赤らんだ顔で、雪がチラつく帰り道を歩く2人だった。
日付もとっくにまたいだ真夜中に、漸く家に着いた。
「眠くねぇか?」
コートをハンガーにかけながら聞くと、繭莉は首を横に振った。
「私、ちょっとシャワー浴びてから寝ます。……勝己さん、先に寝ててください」
「俺も浴びてぇわ……疲れた」
その言葉に、ビクっと肩を震わせると耳まで赤く染めていく繭莉。
「……何想像してんだよ。一緒になんか入んねぇぞ、狭くなっから」
「あ!ちが……あの……」
真っ赤な顔でブンブンと首を横に振るのがなんだか面白いしちょっと可愛い。
そういえば、随分さっきだがいい所でお預けを食らっていた。
後ろから抱き寄せると、細い身体がビクっと強張る。
耳朶を甘噛みしながら、もぞもぞと服の中に手を入れる。
「あっ、あ……はっ、ん……」
そして、ショーツの上からすりすりと秘所を指でなぞると腕の中の繭莉の身体が波打った。
「んっ、あ!や、いまは……っ……」
それを聞こえないふりをして、ショーツをずらすと濡れ始めていた秘所に指を挿入する。
「ひゃ!あ……っ、だ、だめ、シャワー……」
涙目でふるふると首を振られて、今すぐなんとかしてやりたくなってしまうが、それを堪えて耳元でわざと溜息を吐いた。
「そこまで言うなら浴びて来いよ。……その後は、分かってンだろ?」
「……!……っ……」
繭莉の身体を解放すると、真っ赤な顔でぱたぱたと浴室に逃げ込まれてしまう。
……一緒に入ればよかったか……?
その後ろ姿を見ながら、そんな事を考えてしまった。