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たまのケージ【ヒロアカ】

第17章 サイドキックのつくりかた(爆豪勝己)


男達を拘束する警官達にお辞儀をしている繭莉を遠目で見ていると、彼女がこちらに向かって歩いてくる。

「ジーニスト!も、申し訳ありません私……勝手に……」
すっかりいつもの調子に戻ってしまった繭莉がジーニストに深々と頭を下げる。
「全くだ、家にいろと言ったのに……」
「本当に、すみません……」
本当に申し訳なさそうな表情をされて、はぁとジーニストが溜息を吐いた。
「まあいい。事後処理は任せてもらおうか。もう家に帰れ」
「……はい」
「帰んぞ、繭莉」
「……は、え……?」

今まで勝己の存在に気付いていなかったのだろうか。

勝己を見た繭莉は申し訳なさそうな表情から一転、途端に驚きの表情に変わった。

「か……勝、己さん……!?」

そして、その顔はみるみる赤く染まっていく。

「あの、え、いつからいたんですか……!?」
「さっきからずっといたわ!気付けや!」
「そ、そんな、は、わわ……!」

手で顔を覆って恥ずかしそうにする繭莉だが、何が恥ずかしいのかイマイチよく分からない。

「おら、帰んぞ!さっさと歩け!」
「……はい……」

真っ赤な顔の繭莉の腕を掴んで半ば引きずるようにその場を後にした。





「お前さぁ、何がそんな恥ずかしんだよ」

もうすぐ春だというのに雪がチラチラと舞い始めた街中を歩きながら、勝己は繭莉に聞いていた。

何故って、彼女は恥ずかしい事なんか一つもしていないからだ。

「……だって、私っ……」
「まぁ、確かに?」
「え……」
「ブタ箱っつう言い方はよくねぇわ」
「!!」

真っ赤な顔を今度は青ざめさせた繭莉が、絶望に満ちた目で勝己を見上げた。

「ンなツラすんなら、言うなや」
「あ、あのっ……ごめんなさ……」
「でもまぁアレだ。……あー……なんだ……」
「?」
「お前、カッコよかったぜ?」


それは、素直に口から出た言葉だった。


「俺、前にお前はヒーロー、似合わねぇって言ったけど……」

 アレ見たら、ジーパンに言われなくたって言いたくなるわ。

「お前……ヒーロー、似合ってんじゃねぇか?」
「……え……」

勝己の言葉に目を丸くする繭莉を見て、自然と笑みがこぼれる。
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