• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第11章 The Night I Chose You


⸻このあと、三人で写真を撮ろう。




そう思うだけで胸がきゅっとなる。

今日のこの景色はきっと、もう二度と戻らない。




式が終わり、体育館から外へ出た瞬間、春の気配を含んだ風が吹いた。




「研磨。」

仁美 が振り向いて呼ぶと、研磨は肩をすくめ、小さく微笑む。




「……卒業おめでとう。」

淡々とした声なのに、どこか優しい。




「あとで三人で写真撮ろうね。」

仁美 の言葉に、研磨は一瞬だけ黒尾を見る。

彼はいまだ後輩に囲まれ、笑顔で応じていた。

研磨はゆっくりと頷いた。




「その前に、二人で撮ろ。」




人混みから離れた廊下の窓際。

静かなスペースに移動して、仁美 と研磨は並んでスマホのカメラへ向けた。




カシャ、と軽い音が鳴る。

画面には、少し照れている仁美と、珍しく穏やかに笑う研磨。




「……うん、いいね。」

研磨は短くそう言ってから、もう一度、遠くにいる黒尾へ視線を向けた。




「最近、クロと仲良くしてるみたいで…安心した。」
/ 351ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp