• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第10章 Honeyed Threat


仁美 が振り返る。

「……クロは家庭学習の課題は?見てるだけでいいの?」

「うん。見てるだけでいい。」





見ていないと落ち着かない、という本音は飲み込んだ。

仁美 が視線をノートに戻すと、黒尾は小さく息を吐いた。




たったそれだけの動きにも、胸の奥に鋭い痛みが走る。




彼は昨夜、仁美 の身体を壊れ物みたいに抱きしめたあと、彼女が泣きながら「わかった」と頷いた表情を何度も何度も思い返していた。




“俺のこと、好きなんだよね?”

その問いに、涙のままこくりと頷いてくれた。




その瞬間、黒尾は自分でも抑えようのないほど、救われたのと同時に、狂おしいほどの独占欲に火がついた。




絶対に手放したくない。

誰にも触れさせたくない。

誰にも連れていかれたくない。





研磨であっても。





特に──研磨だけは。





昼過ぎ。

仁美 のペンが止まると、黒尾はすぐ近くへ移動する。




「疲れた?」

「少し……。」




黒尾は背に手を添えて、軽く引き寄せるようにした。
/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp