【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第16章 Where His Darkness Lives
黒尾の言葉は切実な願いにも聞こえたし。
有無を言わさない傲慢さも感じた。
仁美は結局どっちにしても、黒尾に逆らうことは出来なかった。
彼女もまた、今この瞬間を求めているからだ。
黒尾はホテルには不慣れなようで、考えながら部屋を選んでいた。
戸惑っている黒尾にホッとした。
黒尾に少しでも女の影があるのは堪えられない。
三年間、自分がそうだったように、彼にも自分を思って過ごして貰いたかった。
黒尾が選んだ部屋に二人で手を繋いで向かった。
初めてホテルへ行った時の緊張とはまた違った。
この先に何をするかもう分かっているから。
部屋に入りドアが閉まると、同時に黒尾の腕が背中に回された。
言葉を交わす前に唇が塞がられる。
我慢していた分を取り戻すように、黒尾の舌が仁美の唇を割って入って来た。
少し強引にキスを求められて、大きな体の黒尾に抱き締められると足がもつれた。
フラッと体勢が崩れても、背中の黒尾の手が支えてくれた。
背中にドアが触れて逃げ場が無くなっても、黒尾は更に喰らうようにキスを求める。