• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第10章 Honeyed Threat


仁美 は短く返信を送る。

『ただいま。明日朝でいいよ』




送信を押したあと、自然と会話一覧に視線が滑った。




……研磨のアイコン。




今まで、研磨から連絡が来ないことを気にしたことなんて一度もなかった。




むしろ、既読が付こうが付くまいが、研磨らしいと思っていたくらい。




でも──

今は胸が、きゅう、と締め付けられた。





研磨から何も無い。

黒尾と繋がって、恋人になって、研磨と仁美 の距離は確かに変わってしまった。





(もう、軽く頼れないんだ…。)

そう気付きたくなくて、画面を閉じようとしても閉じられない。





黒尾とのスレッドは騒がしい。

研磨のスレッドは静かだ。




あまりにも対照的なその沈黙に、胸の奥で鈍い痛みが広がった。





声に出せばきっと壊れてしまうから──




仁美 はスマホを伏せ、両手で顔を覆った。





黒尾と付き合うことになったはずなのに、どうしてこんなに心がざわつくのか──

仁美 には、もうはっきり分かっていた。

/ 351ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp