第29章 起首雷同
「…ボコッ…、た」
また虎杖と釘崎が伏黒に絡み出す。
「コラ!!何だ君達は!!他校の生徒が入っちゃいかん!!」
校務員がこちらに走ってくる。入校許可は貰っていると、新田が入校証を見せる。
「伏黒君か」
「…ども」
覚えられてる〜、と虎杖と釘崎はニヤニヤする。校務員は武田といい、話を聞くことにした。
「金田、島田、大和それに森下か…。亡くなったことにも驚きだが、彼らが卒業してもう20年近く経つのか…。昨日のことのように覚えているよ。伏黒君程ではないが、問題児だったからね。何が聞きたい?」
「変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合い…。あと、バチ当たりな話とかあれば」
「黒い噂…。問題児とは言え、並の中学生の域は出んよ。だが待て、バチ当たり…」
「アレじゃないですか?八十八橋のバンジー」
リーゼントをしている方、藤沼が言う。
「八十八橋って?」
「自殺の名所。この辺で有名な心霊スポットだ」
「おおっ、そうだ。八十八橋で深夜バンジージャンプをするのが、不良少年の間で流行ったんだ。所謂、度胸試しだね」
「へえー」
「どこの部族よ」
「俺よりバカって意外といるよね」
「紐どうすんだよ」
ロロ、釘崎、虎杖、伏黒はそれぞれ感想を言う。藤沼達はやってないみたいだ。
「ある日、4人が無断欠勤をしてね。そう珍しいことではなかったんだが、家に連絡してみると前日から帰ってないと言うじゃないか。結構な騒ぎになったが、すぐに橋の下で倒れているのが見つかってね。大説教になったが、本人達は何も覚えていないの一点張りだったよ」
多分、当たりだろう。心霊スポットとかは学校とかと同じで呪いが溜まりやすい。だから、高専関係者が定期的に巡回しているのだ。
「伏黒君、津美紀君は元気か?」
「…はい」
「ツミキって誰?」
「…姉貴」
「はぁ!?アンタ、自分の話しなさ過ぎじゃない!?」
ギクリ、とロロはする。虎杖には話たが、伏黒と釘崎には教えていない。いずれはとは思っているが、タイミングがなかなかないのだ。話も聞き終わり、ロロ達は八十八橋に向かった。