第4章 懐玉
「傑、監視に出してる呪霊は?」
「あぁ、冥さんみたいに視覚共有ができればいいんだけどね。それでも、異常があればすぐにー。ロロ、悟。急いで理子ちゃんの所へ」
「どうしたの?」
「2体祓われた」
ロロ達は廊下を走る。
「天内は!?」
「この時間は音楽なので、音楽室か礼拝堂ですね」
音楽教師の都合で場所が変わるらしい。
「ロロと悟は礼拝堂。黒井さんは音楽室。私は正体不明2人を」
夏油の指示通りに各々移動していく。
「だから、目の届く範囲で護衛させろっつったのにあのガキ!!」
「友達に見られたくないって言われたから、仕方ないよ」
「申し訳ありません。移動の度にメールするよう言ったのですが…」
ロロと五条は礼拝堂へと急ぐ。
「天内!!」
五条が勢いよく礼拝堂の扉を開けた。突然現れたロロと五条に、天内は戸惑う。
「え〜!?」
女子生徒達が叫ぶ。
「何、理子彼氏!?」
「違っ…、いとこ!!いとこだよ!!」
「おにーさん、グラサン取ってよ!!」
五条はグラサンを取る。黄色い声がまた上がる。視線を感じて下を見ると、ロロがじーと見つめてきていた。
「見惚れた?」
「悟の顔は好きだけど、性格がもっとこう唯我独尊みたいな人がいいんだよね。あと、私より強い人!」
ロロはお面を弄る。どこかにいないだろうか。
「コラ、皆さん静粛に!!はしたないですよ!!困りますよ。身内とはいえ勝手に入られては」
教師がこちらに歩いてくる。すると、五条に電話番号を書いた紙を渡そうとする。それを見て女子生徒達が騒ぎだす。
「賑やかな学校だな」
「馬鹿者!!あれ程皆の前に顔を出すなと」
「呪詛師襲来。後は察しろ。このまま、高専行くぞ。友達が巻き込まれんのは嫌だろ」
走っている途中、夏油から電話がかかってきた。
「天内の首に3000万の懸賞金?」
『ああ、呪詛師御用達の闇サイトで期限付き。明後日の午前11時までだそうだ』
「成程ね。ったく、呪術師は年中人手不足だってのに。転職するなら歓迎するよ、オッサン」
「2、3、4人…。皆同じ背格好じゃ。式神か?」
「いやぁ、職安も楽じゃねぇだろ。そのガキ、譲ってくれればそれでいい」
「増えた!!5人じゃ!!」
天内が叫ぶ。