第4章 懐玉
「盤星教には、呪術師と戦う力がねぇ。でも金払いはいいぞ。それは保証する。どうだ、禪院。星漿体暗殺、一枚噛まないか?」
「もう禪院じゃねぇ。婿に入ったんでな。今は伏黒だ。いいぜ、その話受けてやる」
仲介人の孔時雨からの話を伏黒甚爾は承諾した。
「なんだ、アイツら。高専に戻んなかったのか。ラッキーだな。これで、賞金につられるのが、バカからまともなバカになる」
ファストフードでたこ焼きを買った甚爾は、孔と電話していた。
『いいのか?賞金は盤星教からお前に支払われる、手付金3000万。星漿体が殺られれば、手付金はパア。下手したら、成功報酬もないぞ。お前に依頼ぜずとも、始めから賞金をという話になるからな』
「あっちには五条悟がいるんだぞ。うん百年ぶりの六眼と無下限呪術の抱き合わせ。五条が近くにいる限り、星漿体はまず殺せない」
『…お前もか?』
「さぁ、どうかな。とりあえず、バカ共には賞金のかかっている残り47時間、五条の周りの術師と五条本人の神経を削ってもらう。勿論、星漿体は殺せねぇからタダ働きだ」
『時間制限を設けたのは良かったな。呪詛師の集まりがスムーズだ』
「そんだけじゃねぇけどな」
『?』
「こっちの話。ボチボチ俺も向かう。思ってたより展開が早そうだ。3000万、しっかり戻せよ」
『バカ言え。その辺の匿名掲示板じゃねぇんだぞ。掲載料、手数料、その他ー』
「電波が悪い」
甚爾はそう言うと、携帯を投げた。