第25章 京都姉妹校交流会ー団体戦ー
ズズンッ。地面が揺れる。
「おっ。派手にやってんなぁ。でもなぁ、呪霊はなぁ死んだらなんも残んねぇからなぁ。なんも作れねぇよっ、なぁ!!」
組屋は斧頭を使って、呪符が貼られた核を地面に打ちつけた。
「これでいいんだっけ…。あぁ、そうだアレだ。『闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え』」
帳が下りていく。
「おぉ、よしよし。楽しみだなぁ、ハンガーラック」
組屋はニヤリと笑った。
観覧席の壁に貼られている呪符が、全部赤色に燃えてしまった。
「団体戦終了…?しかも、全部赤色!!」
「妙だな。烏達が誰も何も見ていない」
「GTGの生徒達が祓ったって言いたい所だけど」
「未登録の呪力でも札は赤く燃える」
「外部の人間…。侵入者ってことですか?」
「天元様の結界が機能してないってこと?」
「外部であろうと内部であろうと、不測の事態には変わるまい」
楽巌寺が用意した準1級呪霊も祓われた。本来は2級呪霊のはずが、虎杖を殺す為に、躾けた準1級呪霊を出すことにしたのだ。
「俺は天元様の所に。悟は楽巌寺学長と学生の保護を。冥はここで、区画内の学生の位置を特定。悟達に逐一報告してくれ」
「委細承知。賞与期待してますよ」
夜蛾の言葉に皆が動き出す。
「ほらお爺ちゃん、散歩の時間ですよ!!昼ごはんさっき食べたでしょ!!」
パンパンと手を叩く五条。それを無視して、楽巌寺と歌姫は急ぐ。
「五条!!『帳』が下りきる前に、アンタだけ先行け!!」
「いや無理」
「はぁ!?」
実質、帳はもう完成している。視覚効果より術式効果を優先してあるみたいだ。上手いな、と五条は呟く。
「ま、下りた所で破りゃいい話でしょ」
五条はそう言うと、帳に手を伸ばすが、バチィッ、と弾かれてしまう。
「ちょっと、なんでアンタが弾かれて私が入れんのよ」
「成程。歌姫、お爺ちゃん先に行って。この『帳』、『五条悟』の侵入を拒む代わりに、その他『全ての者』が出入り可能な結界だ」
確かにそれなら足し引きの辻褄は合う。
「余程、腕が立つ呪詛師がいる。しかも、こちらの情報をある程度、把握してるね。ほら、行った行った。何が目的か知らないけど、1人でも死んだら僕らの負けだ」
楽巌寺と歌姫は帳の中に入って行った。