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【呪術廻戦】兄者、私人間になりたい!

第25章 京都姉妹校交流会ー団体戦ー


『『目』より先に『手』が肥えることはない』。良し悪しを見抜く『目』を養わねば、作品を生み出す『手』の成長は望めない。表現者の間でよく使われる文句。これは、あらゆる専門に共通し、『目』の良い者の上達速度はそうでない者のそれを遥かに凌駕する。

右横拳を繰り出した東堂に対し、咄嗟の左構えの縦拳。さっきまでの虎杖にはなかった、動きだった。虎杖は成長している。東堂を食らって。顔面ガラ空き。逕庭拳で攻撃しようとした時、加速しきる前の拳を東堂が額で受け止めた。

「オマエに食ってほしいのはそこじゃない。オマエの『逕庭拳』は人間離れした身体能力に通常遅れることのない速度の呪力が、遅れることで生まれるものだな。トリッキーだ。並の術師では、何が起こったか分からず混乱するだろう。威力も充分。その程度の奴が相手ならな!特級には通じないぞ。どうする、親友」

「…俺の全力にドンピシャで呪力を乗せる」

「グッド。では何故、呪力が遅れるのか。それは呪力を『流して』いるからだ」

「いや…、流す速度を上げようって話だろう?」

「呪力を『流す』。多くの術師がこれを意識的に行っている。『腹が立つ』。『腸が煮えくり返る』。負の感情から捻出される呪力は、臍を起点に全身に流すのがセオリーだ。臍から胸を通り、肩、腕、そして拳へと呪力を『流す』」

東堂の話に聞き入る虎杖。

「この体の部位で分ける意識が、呪力の遅れを生む。『呪力を流す』これ自体は間違いではない。しかしそれは『初歩』。その意識に囚われ過ぎてはいけない。一流の術師ほど呪力の流れが読みづらいものだ。オマエとは違う理由でな。俺達は腹でモノを考えるか?頭で怒りを発露できるか?いいか、虎杖。俺達は全身全霊で世界に存在している。当たり前過ぎて、皆忘れてしまったことだ」

「ありがとう、東堂。なんとなく分かった」

「…もう言葉はいらないな」

手加減はしない。全力で導く。死ぬなよ、虎杖。登ってこい、高みへ。東堂はそう思考すると、虎杖と拳を合わせた。

真希と三輪は戦っていた。呪いも見えない、呪具を振り回すだけの一般人。万年4級。真依からそう聞いた。だけど話とは全然違った。滅茶苦茶強い。三輪は躱す受けるので精一杯だった。シン・陰流、簡易領域を出すが、真希の暗器や合気で刀を取られてしまう。刀を持って、真希は移動した。
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