第25章 京都姉妹校交流会ー団体戦ー
「変です」
伏黒が立ち止まって言う。京都校がまとまって移動している。虎杖とバラけた辺りでだ。
「2級呪霊がそっちにいるってことか?」
「いや、2級なら余程狡猾でない限り、玉犬が気づきます。アイツら虎杖、殺すつもりじゃないですか?」
伏黒の考えは当たっていた。
「ロロはこのまま呪霊狩りを続けてくれ。戻るぞ、恵」
ロロは頷くと、走り出す。伏黒と真希と別れて少しして、3級の呪霊が現れた。鬼のお面を付けて倒す。
「悠仁、大丈夫かな?」
鬼のお面を外しながら、ロロはポツリと呟いた。
「あーあ、だから、放っとけって言ったのに。スタートぐずぐずじゃん」
西宮が空から索敵しないと、呪霊狩りも始まらない。
「はー、皆世話が焼けるなぁ。頑張れ私。今日もカワイイ」
「落とせ」
戻ってきた伏黒が鵺を使い西宮を襲う。西宮が地上に落ちていく。それを見た加茂が、真依とメカ丸を西宮のカバーに向かわせた。真希が三輪を、伏黒が加茂の相手をする。音無はというと、虎杖にデバフをかけた後、すぐに後退していた。
「加茂さん、アンタら虎杖殺すつもりですか?」
「その通りだ…、と言ったら?」
「失敗したんですね。虎杖がこの短時間でやられるわけがない」
「殺す理由がない」
「あるでしょ。上や御三家ならいくらでも」
伏黒は間合いを取り、トンファーを構える。
その頃、虎杖と東堂は殴り合いをしていた。地形を積極的に利用した戦い方をする虎杖。しかも、次手までの組み立ても速い。極めつけは、この凄まじいパワー。虎杖の素の力は東堂よりも強い。少ない呪力で打撃が成立する。だから、呪力の流れから動きが読みづらいのだ。だが、この時間差でぶつかってくる呪力、これだけは納得がいかない東堂。
「マイフレンド!!その時間差でぶつかる呪力!!」
「逕庭拳のことか?なんだ、この人急に…」
「それはオマエの悪癖だな?逕庭拳で満足している限り、オマエは俺に勝てん!!そのレベルで満足していると、俺とオマエは親友ではなくなってしまう…。いいのか?弱いままでいいのか?」
最後の言葉を聞いた虎杖は、真剣な顔をする。
「よくねぇよ!!」
「そうだろう!!親友!!」
虎杖の反応を見て、東堂はニヤリと笑った。