第25章 京都姉妹校交流会ー団体戦ー
スマホのアラームが鳴り、ロロは目を覚ます。自分の部屋だ。胸の上に置かれている鬼のお面を持ち上げて、見つめる。
「…兄者、私、領域展開マスターしたよ。…うん、宿儺のおかげ。多分、宿儺の生得領域にも自由に行き来できると思う。あぁ、宿儺、カッコよかったな〜」
鬼のお面を抱きしめて、訓練している時のことを思い出す。声、横顔、仕草。どれも愛おしかった。
「兄者、私宿儺のお嫁さんになる!そうと決まれば、これから猛アピールしていかないとね!」
拳をギュッと握った。身支度を終えて、ラウンジに行くと五条と七海が椅子に座っていた。少しして、虎杖も合流した。
「早く皆のとこ行こうぜ」
「悠仁…、もしかしてここまで引っ張って、普通に登場するつもり?」
「え、違うの!?」
「死んでた仲間が2月後、実は生きてましたなんて、術師やっててもそうないよ。やるでしょ、サプライズ!!」
「サプライズ…」
「ま、僕に任せてよ。1年は嬉しさと驚きで泣き笑い。2年も京都ももらい泣き。嗚咽のあまりゲロを吐く者も現れ、最終的に地球温暖化も解決する」
「イイネ!!」
2人のやりとりを見ながら、ロロと七海は思った。生きてるだけで、サプライズなのではと。
「じゃあ、私、先に行くね。後でね、悠仁」
「応!」
虎杖は手をブンブンと振る。待ち合わせの所に行くと、釘崎が膝をついて誰かの名前を叫んでいた。
「よう、ロロ。遅かったな」
1ヶ月前、ロロも真希達の近接訓練に参加していた。結果はロロの圧勝だった。
数分後、京都校が現れた。
「あら、お出迎え?気色悪い」
真依が呟く。
「うるせぇ。早く菓子折り出せコラ。八ツ橋、くずきり、そばぼうろ」
「しゃけ」
釘崎の言葉に、3年の西宮桃は箒の柄をギュと握る。
「乙骨がいないのはいいとしテ、1年3人はハンデが過ぎないカ?」
2年の究極メカ丸が言う。釘崎がロボがいると興奮する。
「呪術師に歳は関係ないよ。特に、伏黒君。彼は禪院家の血筋だが、宗家より余程できが良い」
3年の加茂憲紀がそう言うと、真依が舌打ちをする。
「はーい、内輪で喧嘩しない。まったくこの子らは。で、あの馬鹿は?」
京都校の引率、準1級術師の庵歌姫が周りを見渡す。歌姫だ。元気そうで何よりだ。懐かしそうに歌姫を見る。