第24章 鬼哭羅
「鬼哭羅も参加するということで、計画は進めるよ。じゃ、まず高専の保有する6本の指を回収するよ」
「必要か?放っておいても勝手に食うだろ。術師は宿儺の指を取り込ませる為に、虎杖悠仁を飼っているのであろう?」
「高専上層部は虎杖悠仁の器としての強度を計りかねている。何本目から暴走するかとね。例外を除いて、取り込ませるには全ての指を揃えた後さ」
例外とは五条のことだ。
「それまで待てないだろう?」
「最悪、虎杖悠仁が上に消される可能性もある」
「虎穴に入らずんばか…。さて、どうしたものか」
「手は打ってる。そのために、手持ちの指を高専に回収させたんだから」
夏油はそう言うと、ニヤリと笑った。
「面白い。…夜叉椿、早く戦いたいものだ」
「けど、6割位しか力出せないから全力では戦えないと思うよ」
真人が服を着ながら、鬼哭羅に言う。
「なんだと!?どういうことだっ!?」
鬼哭羅は真人の胸ぐらを掴む。
「魂を制御しているみたいだったよ。あれはまるで敢えて力を弱くしているようだった」
鬼哭羅はガクッと肩を落とす。
「弱いのかよ…」
「でも、制御を外せば相当強いはずだよ。魂そのものはかなり強く感じたから」
「それは本当か!?」
夏油は顎に手を当てて、そして笑う。
「鬼哭羅、いずれ機会をあげるから、今は我慢しててくれるかい?」
「いつになる?」
「近い内には」
鬼哭羅ははぁ、と溜息を吐く。
「夏油、テメェに任せる。最高の舞台を用意しろ」
「勿論」
鬼哭羅達は秘湯を後にして、アジトに向かった。