第20章 殺してやる
虎杖は真人に腹パンするが、ニヤリと笑われ真人は体から棘を出す。モロにくらった虎杖は体に穴があく。
「はあ、君じゃ俺に勝てないよ。さっさと代わんなよ、宿儺にさ。『無為転変』」
虎杖の体に触る。ドクン。宿儺の生得領域に真人はいた。
「俺の魂に触れるか…。共に腹の底から小僧を嗤った仲だ。一度は許す。二度はない。分を弁えろ、痴れ者が」
呆けている真人の頭を、虎杖が掴む。
「代わんねぇよ。言ったよな、ブッ殺してやるって」
虎杖は真人の顔面に頭突きを何回もくらわす。最後に蹴りを入れ、殴ろうとしたが、そこに真人がいなかった。不意打ちをくらった虎杖は、すぐには動けない。真人が攻撃してくる。その時、ロロと七海が現れて攻撃を防ぐ。
「鬼住、ナナミン…!!」
「説教は後で。現状報告を」
「私は改造人間を5体倒しました」
平然と言うロロに対して、七海は少し驚く。虎杖は顔を伏せて、2人助けられなかったことを言う。
「まずは君の体のことを」
「俺は平気。いっぱい穴、空いてっけど。あと学校の人らは、全員体育館でぶっ倒れてる」
「なんだピンピンしてるじゃん、七三術師。お互い無事で何よりだね。再会祝して、ハグでもするかい?…ん?」
真人はそう言うと、鬼のお面を付けたロロを改めて見る。
「…君、この世界の人間じゃないね。魂が窮屈そうにしているよ。5…いや、6割位しか力を出せてないね」
真人はロロに向けて指を指す。その言葉に、虎杖と七海はロロを見つめる。
「バレちゃったか…。悟には最後までバレなかったのに」
ロロは肩をすくめた。
「私の本当の名前は夜叉椿。鬼族の門番よ」
「へぇー、嘘は言ってないね」
真人は面白そうにロロを眺める。
「アイツが喜びそう」
ボソッと真人は呟いた。
「悠仁、七海さん。後で詳しく話します。今は戦いに集中しましょう」
虎杖と七海は真人の方に顔を向ける。
「私の攻撃は奴に効きません。理由は説教の時に。しかし、動きは止められます。お互いが作った隙に、攻撃を畳み掛けていきましょう。ここで確実に祓います」
「はい!」
「応!!」
3人で真人に攻撃を仕掛ける。天敵の虎杖に注意を払いつつ、ロロと七海から片付けることにした真人。