第4章 懐玉
「高専各校の呪術界の拠点となる結界。多くの補助監督の結界術。それら全てが天元様によって、強度を底上げしている。あの方の力添えがないと、防護や任務の消化すらままならない」
最悪の場合、天元が人類の敵になる可能性があるそうだ。だから500年に一度、『星漿体』天元と適合する人間と同化し、肉体の情報を書き換える必要があるのだ。
「その星漿体の少女の所在が漏れてしまった。今、少女の命を狙っている輩は大きく分けて2つ!!天元様の暴走による現呪術界の転覆を目論む、呪詛師集団『Q』。天元様を信仰崇拝する宗教団体、盤星教『時の器の会』。天元様と星漿体の同化は2日後の満月!!それまで少女を護衛し、天元様の下まで送り届けるのだ!!失敗すれば、その影響は一般社会までに及ぶ。心してかかれ!!」
ロロ達は少女が所在している場所へと向かう。
「でもさー、呪詛師集団の『Q』は分かるけど、盤星教の方はなんで少女殺したいわけ?」
「崇拝しているのは、純粋な天元様だ。星漿体…、つまりは不純物が混ざるのが許せないのさ。だが、盤星教は非術師の集団だ。特段気にする必要はない。警戒すべきはやはり『Q』!!」
「まぁ、大丈夫でしょ。俺達最強だし」
「その最強は、私も含まれてるんだよね?悟?」
五条ははあっとため息をつくと、ヒョイッとロロからお面を取る。
「相変わらず気持ち悪い面だな」
「ああ!返して、私の兄者!」
「見た目は屋台で売ってる鬼の面なのになぁー」
身長差があるのでお面に手が届かない。まさか取られるとは思ってなかったので、必死になる。
「悟。前から言おうと思っていたんだが、一人称『俺』はやめた方がいい」
「あ"?」
「特に目上の人の前ではね。『私』最低でも『僕』にしな。歳下にも怖がられにくい」
「はっ、嫌なこった」
ボンッ
ホテルの一室が爆発した。なんとか五条からお面を取り戻したロロも、爆発があった方を見る。少女が落下していた。少女のことは夏油に任せることにした。突然、無数のナイフが飛んで来たが、五条の術式で防いだ。
「素晴らしい。君達、鬼住ロロと五条悟だろ。有名人だ。強いんだってね。噂が本当か確かめさせてくれよ」
Q戦闘員のバイエルがそう言う。五条はルールを決めようと提案する。やり過ぎて怒られたくないからだ。