第14章 急襲
「悠仁…、っていうか皆にはアレに勝てる位強くなってほしいんだよね」
「アレにかぁ!!」
「目標は具体的な方がいいでしょ。目標を設定したら、後はひたすら駆け上がるだけ。ちょっと予定を早めてこれから一月、映画見て僕とロロと戦ってを繰り返す」
「ロロと先生と!?」
「その後は実戦。重めの任務をいくつかこなしてもらう。基礎とその応用しっかり身につけて、交流会でお披露目といこうか」
「はい、先生!!」
「はい、悠仁君!!」
「交流会って何?」
「…言ってなかったっけ?」
交流会の説明はロロがした。内容を聞いた虎杖は、面白そうだなと笑った。
夏油はあるマンションの一室のドアを開けて、中に入った。
「随分と穏やかな領域だね」
中に入ると、南国を思わせる海辺が広がっていた。
「漏瑚はどうした、夏油」
「瀕死。花御が助けに入ったから、多分大丈夫じゃないかな」
「無責任だな。君が焚きつけたんだろ」
「とんでもない。私は止めたんだよ」
「噂をすれば、漏瑚、花御。無事で何より」
「どこをどう見て言っている」
「それで済んだだけマシだろ」
漏瑚は夏油をギロッと睨む。夏油は舌を出して肩をすくめる。
「これで分かったと思うけど、五条悟は然るべき時然るべき場所。こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む。決行は10月31日、渋谷。詳細は追って連絡するよ。いいね、真人」
「異論ないよ。狡猾にいこう。呪いらしく、人間らしく」
真人はそう皆に言った。
その頃、伏黒と釘崎は2年生達に稽古をつけてもらっていた。真希の言いつけで、2人はジュースを買いに来ていた。すると、見知った人影が現れた。
「なんで東京いるんですか、禪院先輩」
京都校の生徒、禪院真依と東堂葵が立っていた。
「あなた達が心配で学長に付いて来ちゃった。同級生が死んだんでしょ?辛かった?それとも、そうでもなかった?」
「…何が言いたいんですか?」
「いいのよ。言いづらいことってあるわよね。代わりに言ってあげる。『器』なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化物でしょ。そんな穢らわしい人外が、隣で不躾に『呪術師』を名乗って、虫酸が走っていたのよね?死んでせいせいしたんじゃない?」
真依のその言葉を聞いた伏黒と釘崎は、露骨に嫌そうな顔をした。