第3章 成長
1989年、鬼住ロロが爆誕した。幼少期は、鬼住家が転勤族だったので、ロロは沢山の友達ができた。ロロは毎日が楽しかった。3歳の時に買って貰った、お祭りの屋台で売っている、鬼のお面にいつも話かけていた。そんなロロを両親が心配していることをつゆも知らずに。
高校1年生の夏休みに交通事故に遭った。それ以来、呪霊が見えるようになったのだ。ロロは歓喜した。
「兄者、私呪術師になろうと思ってるんだ」
実は、お面を通して惣闇とやり取りをしていた。他の人には惣闇の声は聞こえない。
「呪術高等専門学校ってのがあって、東京と京都にあるんだけど、東京の方に転入しようと思ってる。…うん、頑張る。お休み兄者」
枕元にお面を置いて、眠りにつくロロ。
転入当日、お面を首から下げたロロが呪術高専にいた。ワクワクが止まらず、校内を探索していると角で誰かとぶつかる。ロロはよろけて尻もちをつく。
「いってー」
「大丈夫かい、君?」
背の高い男子生徒が2人立っていた。サングラスをかけた男子生徒とぶつかってしまったようだ。もう1人の男子生徒が手を差し出してきてくれた。それに掴まりロロは立ち上がる。
「もしかして、今日転入してきた子かな。私は、夏油傑。こっちが、五条悟。もう一人いるけど、自己紹介は会った時でいいかな」
「私は、鬼住ロロ、よろしく」
迷子になっていたので、職員室まで連れて行ってもらった。教室に行き、改めて自己紹介をする。女子生徒の名前は家入硝子というみたいだ。1年生はロロを含めて、4人だそうだ。
五条が術式を見せてくれと言ってきた。術式が何のことか分からなかったが、お面をつけることにした。
ポト、ポトリ
水墨画の椿が落ちる。ロロは鬼になった。殺気が凄すぎて家入が気絶してしまう。それに気づいたロロは、すぐにお面を外した。他の人達も冷や汗をかいていた。
「兄者、私やらかしたみたい」
お面を見つめながら、ロロが言う。