第6章 ただいま
御札が沢山貼られた部屋に、五条と虎杖悠仁はいた。
「うちの老人共は臆病でね。今すぐ君を殺せと騒ぎ立ててる。でも、そんなの勿体ないでしょ」
「勿体ない?」
「宿儺に耐えうる器なんて今後、生まれてくる保証はない。だから、こう提言した。『どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい』上は了承したよ。君には今、2つの選択肢がある。今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから死ぬか」
そう言ったあと、何かを感じた五条は上を見上げる。ロロが降ってきたので、五条がお姫様抱っこする。
「や、やぁ。悟、久しぶり…!」
「久しぶり、ロロ」
お面が座標になると言われてたので、五条は肌身離さず持っていたのだ。シーサーのお面をロロに返す。ロロは惣闇と会話をする。よかった、ちゃんと繋がった。
視線を感じたロロはそちらを向くと、バチリと虎杖と目が合う。
「初めまして、鬼住ロロです。悟とはどうき、むぐっ」
「ロロは君と同じ1年生だよ」
ロロの口に手を添えて、言葉を遮った。
「そーいうことにしといて。そのほうが都合が良い」
五条はロロにそう耳打ちする。大人の色気が出ている五条に、少しドキリとした。ロロはうんうんと首を縦に振る。ニコリと笑うと五条は手を離す。
部屋から出ると何人かいて、ロロがいる事に驚愕された。五条が何か説明して納得していた。何を言ったか気になるが、虎杖と一緒に静かに待っていた。
虎杖の祖父が亡くなったらしく、火葬場に来ていた。ロロは車の中で待機になり、五条と虎杖が外に出た。運転手と気まずい雰囲気が流れるが、それを壊したのはロロだった。
「ねぇ、悟が教師って本当?」
運転手が本当だと言う。ふーんっとロロはお面を弄る。あの五条が教師になるとは思わなかったのだ。それに、俺から僕になっていることも。ロロがいない間に色んなことが変わっている。ロロはクククっと笑う。
虎杖が荷物を取りに戻っている間、五条からもう一度1年生をやってもらうからねっと言われた。なんだか楽しそうな予感がしたので、それを承諾した。ロロを含めて、1年生は4人だそうだ。