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【呪術廻戦】兄者、私人間になりたい!

第4章 懐玉


呪霊操術とは、降伏した呪霊を取り込み自在に操る術式。階級換算で2級以上の差があれば、降伏を省きほぼ無条件で取り込める。
呪霊自体は強くないので物量でゴリ押しをするが、弾かれてしまう。甚爾は武器庫呪霊から刀を出して、仮想怨霊と夏油を斬りつける。おまけの蹴りをくらった夏油は気絶した。

「術師なら死なねぇ程度に斬った。式神使いなら殺したが、呪霊操術となるとな。お前の死後、取り込んでた呪霊がどうなるかわからん。ここで面倒事は避けたい。親に恵まれたな」

そう言うと、夏油の顔を蹴る。

「だが、その恵まれたお前らが呪術も使えねぇ、俺みたいな猿に負けたってこと。長生きしたきゃ、忘れんな」

甚爾は何かを思い出した。

「あー、恵って。そうだった、そうだった。俺が名付けたんだった」

自分の息子の名前を忘れていた甚爾。

盤星教本部、星の子の家に甚爾と孔は来ていた。

「ほらよ。星漿体、天内理子の遺体。5体フルセットだ」

「フム、確かに」

盤星教代表役員、園田茂が遺体の確認をする。

「金の受け渡しは手筈通りに。多少、色もつけよう」

「マジか?必要経費とはいえ、かなり協力してもらったのにか?むしろゴネられると思っぜ」

「私達は駄目元で君に暗殺を依頼した」

盤星教は、奈良時代に天元が日本仏教の広がりと共に、術師に対する道徳基盤を説いたのが始まりだ。呪術界と宗教法人の相性は最悪。その歪から生まれたのが、現在の盤星教時の器の会だそうだ。

「だが、時が来てしまった。教典し示された禁忌!!絶対的一神教へと成り果てた盤星教!!その対象である天元様と星漿体の同化!!教徒の手前、同化を見過ごせば会が立ち行かなくなる。かと言って、行動が過ぎれば術師に潰される。もうヤケクソだったのだよ、我々は。それがどうだ?失うはずだった全てが、今や手中にある。財布の紐も緩むというもの」

もし天元が暴走すれば、立ち行かなくなるのは人間社会かもしれない。星と共に堕ちるなら已む無し、と園田は遺体を抱きかかえて去り際に言った。

「盤星教の協力って沖縄の件か?」

そうである。なんとプライベートジェットで移動したそうだ。黒井を気絶させたのは甚爾だったのだ。黒井を殺さなかったのは、メイド救出失敗の緊張より、成功の緩みの方が『削り』としてデカイと孔が判断したらしい。
孔と別れた甚爾は歩く。
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