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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第101章 波乱の食事会〜時透無一郎 冨岡義勇【R強】


無一郎は、ズキズキと痛む頭を抱えて目を覚ました。

「あれ…? ここ、どこだっけ」

見知らぬ天井を見上げ、ふと隣に温もりを感じて視線を落とす。

そこには、すやすやと愛らしい寝息を立てるゆきの姿があった。

ぼんやりする頭で記憶の糸をたぐる。

そうだ、ここは不死川さんの屋敷だ。

不死川さんのお酒を間違えて一気飲みしてしまったんだった。

「駄目だな…まだ子供だな、僕は…」と、無一郎は小さく呟いた。

けれど、帰らずに寄り添ってくれた愛しいゆきの寝顔を見つめるうちに、胸の奥がじんわりと甘く痺れていく…。

「側にいてくれたんだ…かわいい」

彼女の柔らかな髪にそっと指先を絡め、愛おしさを確かめるように囁いた…。

乾いた喉を潤そうと、無一郎はふらつく足取りで静まり返った廊下へ出た。

真っ暗な屋敷を進むうち、遠くにぽつりと灯る明かりを見つけ近づくと、中から話し声が聞こえてきた。

「…遠目から見るだけの約束だったはずだ。なぜ近づこうとした、冨岡ァ」

不死川の、低く押し殺した声だった。帰ったはずの義勇はそこに残り、再び酒を酌み交わしていたのだった。

「…お前こそ、ゆきに母親の形見の浴衣を着させている」

義勇の静かな、反論が響く。

「時透の婚約者だと割り切っている風を装って、お前は彼女を『女』として見ている。違うか?」

「てめェ…!」

障子一枚を隔てた向こう側で交わされる、ゆきについての話…。

二人がどれほど狂おしいほどにゆきを愛し、今なお求めているかという残酷な真実が、無一郎の胸を鋭く突き刺した…。

二人とも…まだ、ゆきを諦めていないんだ…僕のものなのに…

胸を支配したのは、甘い幸福を脅かされる恐怖だった。

これ以上、彼女を二人に会わせたくない。僕だけのものにして、どこか遠くへ隠してしまいたい…。

引き返した部屋で、無一郎は再び愛しい温もりの隣に横たわった。

そして、まだ何も知らないゆきの身体を、今度は誰にも奪われぬよう、壊れるほど強く抱きしめた。

ゆき…怖いよ…君が取られそうで堪らなく怖くて不安だよ…

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