第101章 波乱の食事会〜時透無一郎 冨岡義勇【R強】
驚くゆきを庇うように背中に回し、不死川は冷ややかな視線を義勇へと向けた。
「おい冨岡、テメェも来い!隠の連中にこの騒ぎがバレたら面倒なことになる。テメェが仕出かしたんだ、大人しく見張り役としてついて来やがれ」
義勇は拒絶することもできず、ただ沈黙したまま、生気のない瞳でゆきを見つめていた…。
結局、拒む隙も与えられないまま、ゆきは二人に挟まれるようにして不死川の部屋へと連れて行かれた。
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部屋の前に辿り着くと、不死川はピタリと足を止め、鋭い眼光で義勇を睨みつけた。
「オメェはここで、誰も来ねぇか見張ってろォ!」
有無を言わせぬ口調に義勇は小さく頷き、その場に残った。
ゆきはそのまま、不死川に促されるようにして静かな部屋の中へと案内された。
不死川は無言のまま真っ直ぐ箪笥へと向かい、引き出しを荒々しく引く。中を探り、一着の衣服を引っ張り出した。
「…女物の浴衣があったはずだ」
ぽつりと言いながら差し出されたのは、丁寧に畳まれた藍色の浴衣。
戸惑うゆきに、彼は不器用なほど低い声で付け加えた。
「…母親の形見だ」
「そ、そんな大切な物を借りれません」
「オメェだから、貸すんだよ。早く着替えろォ」
不死川さんは浴衣を渡したきり、険しい顔で私をじっと見つめたまま微動だにしない…。
あまりの至近距離と視線の熱さに、私の心臓は早くなる…断れない…
「あ、あの…着替えるので…」
不死川は、ゆきにゆっくりと距離を詰めてくる…
「濡れて肌に貼り付いて脱ぎにくそうだなァ…」
「だ、大丈夫です」
「いや…手伝ってやろォか?」
ゆきは、驚き真っ赤になって拒んだ。
「一人で大丈夫です!」
不死川が、じっと見つめてくる…ゆきがあたふたしていたその時
バンッ
襖が勢いよく開き、義勇が苛々した顔つきで立っていた。
「あァ?何だァ…冨岡ァ」
義勇は、すかさず不死川とゆきの間に割って入った。