• テキストサイズ

鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第110章 身体の異変〜冨岡義勇【R強】


「義勇さん、私幸さんともう少し詳しくお話ししたいです。降ろしてください」

不安げに身じろぎしながら訴えるゆきの声にも、義勇は一切耳を貸さない。そのまま彼女の部屋へと向かい、乱暴に襖を開け放つと、ゆっくりと畳の上に下ろした。

そしてゆきの逃げ場を塞ぐように、身体を壁際へと追い詰める。

「時透との子供で間違いないのか?」

向けられた急な問いに、ゆきはわずかに眉をひそめ、不満そうな表情を浮かべた…。

「無一郎くんとの子供です」

「言い切れるのか?」

「なぜ、そんな意地悪を言うんですか?」

意地悪?

意地悪を言っているんじゃない…

義勇は言葉を失いながらも、そっとゆきの頬に触れた。

今すぐ、あの嵐の夜に自分がゆきを抱いた事実を告げるべきか、激しい葛藤が頭を駆け巡る。

確かにあの夜、自分はゆきの中で何度も果てた。

この腹の命が、自分との間の子である可能性もゼロではない。

その時ゆきが、震える声で訴えてきた

「私は無一郎くんとしか…身体を重ねていません……」

潤んだ瞳で真っ直ぐに見つめられながら、ゆきは切なそうに言葉を続けた。

「義勇さん…無一郎くんに伝えてもらえませんか? 赤ちゃんができたことを」

「俺が?伝えるのか?」

「前にも義勇さんに話しましたが、無一郎くんからは、任務に出てから一度も手紙が来なくて…」

「まだ送った手紙の返事もないのか?」

「はい」

以前に、確かに聞いていたがまだ手紙のやり取りが無いと言うことは…

やはり…

美月の妨害を直感した義勇は、これ以上彼女を傷つけまいと、冷たい言葉で現実を突きつける。

「時透には自分で伝えろ」

「でも!」

「連絡がないなら察したらどうだ」

「察するって、何を…?」

「…今はそれどころではないのだろう」

嘘でもそう言うしかなかった。

「あいつは、任務に行っているんだぞ。」

ゆきは、黙りこくり俯いてしまった。

「ゆき不安なら俺を頼れ、お腹の子の事は帰ってきてから話せばいい。」

義勇は、俯いて涙をためているゆきの顔を自分に向かせた。

親指で涙を拭い、静かにゆきを腕の中に抱きしめた。

言わなくていい…時透に…

俺の子かもしれないのに





/ 1132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp