• テキストサイズ

鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第110章 身体の異変〜冨岡義勇【R強】


今日一日は、ゆきは体調が戻らず、ずっと横になっていた。

夜になっても何も口にしないまま、ずっと眠り続けている。

義勇は、ゆきの部屋のすぐ近くにある客間に寝泊まりすることを決めた。

しかし、一つ困った事が起きた。

世話役として同じ部屋に泊まることになったのは、女性である幸だった。

「幸なら女性だから時透様も怒らない」と、無一郎の屋敷の隠たちが気を利かせて決めたことだったが、義勇の胸中は穏やかではない。

(幸は、心は男だ…それに、ゆきを好いている…)

一線を越えるような真似はしないと信じたいが、男としての嫉妬や焦燥が入り混じる…。

ゆきの身を案じるあまり、義勇は寝床に横になってもなかなか寝付けずにいた。

ーーー

同じ部屋の薄暗がりの中、幸は静かに眠るゆきの寝顔を見つめていた。

本人は「原因不明の重い病にかかった」と思い込んでいるが、幸はそれが妊娠の兆候であることに気づいていた。

そして、そのお腹の子の父親が誰であるかも…

二週間ほど前…媚薬を飲んだゆきさんの熱を逃がすために、師範は何度も彼女を抱いた。

私が、熱を逃がすと言ったのに師範は、聞き入れてくれなかった。

私が、していれば…腹に子が出来ることなどなかった。

あの時の交わりで、ゆきさんは確実に身ごもったんだ…きっと。

霞柱様は任務で不在だし、お腹の子は間違いなく師範の子のはず…

だけど…任務に出る前夜に二人がもし交わっていたのなら…

霞柱様が、父親の可能性が出てくる…。


ゆきさん本人は、その事実すら知らず、ただ霞柱様からの手紙が来ない絶望と、得体の知れない体調不良に怯えている…。

そっとゆきの額に触れた幸の手は、微かに震えていた。

自身の秘めた恋心を心の奥底へ押し込め、幸は小さく息をつく…。

「私が、いくらあなたを愛しても子をなすことなど無いのに…。こんな苦しい思いをする事も無かったのに…。」

ゆきの唇にそっと指で触れた…

そして、幸はゆっくりと顔を寄せていく…美しく綺麗な顔がゆきを覆った…

唇が触れ合う…幸の心が甘く切なく満たされていく…。


/ 1132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp