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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第107章 足の怪我〜時透無一郎【R強強】冨岡義勇【R微】


「義勇さん…そろそろ膝からおろしてください。誰かに見られたら大変です」

膝の上で囲い込むように抱きしめられたまま、ゆきは困惑して訴えた。だが、義勇は腕の力を緩めようとしない。

「心配ない。戸は全て閉めてある。誰に見られることもない」

「だからって…困ります…」

戸惑う姿を見かねたのか、義勇は渋々といった様子で抱え直し、ゆっくりと布団の上へ横たわせてくれた。

…だが、安堵したのも束の間だった

「えっ…義勇さん!?」

義勇は、ゆきの上へと覆いかぶさってきたのだ。

至近距離で見つめ返され、心臓が激しく跳ね上がる。

「この部屋で…お前は時透に抱かれているのか?」

耳元で低く囁かれた問いに、ゆきの顔が一気に熱くなった。

「そ、そんなこと聞かないでください!」

動揺を隠せないでいると、義勇は大きな手を頬へ伸ばし、親指の腹でそっと唇を撫でた。その指先から伝わる熱に息が詰まる。

「俺も…お前を抱きたいと言ったら、どうする?」

「だ、ダメに決まってるじゃないですか…!」

必死で義勇を押しのけようと羽織を掴み、力を込める。

しかし、鍛え上げられた体はびくともしない。逃げ場のない体勢に、焦りが募っていく。

「義勇さん、本当にお願いです、離れてください!」

「嫌だと言ったら?」

熱を帯びた瞳で見つめられ、義勇の唇が触れそうなほど近づいた瞬間…ゆきは咄嗟に叫んでいた。

「さ、幸さん!!」

まさか幸の名前が飛び出すとは思っていなかったのだろう。

義勇は驚いたように目を見開き、ぴたりと動きを止めた。

間もなく襖がパンっと勢いよく開く。ゆきに覆い被さる義勇の姿を見て幸は驚くがすぐに、その場に正座して頭をさげた。

「師範、ゆきさんを離してあげてください。怯えております。傷にも障るのでどうかゆっくりさせてあげてください。」

義勇は、ゆきから離れた。

すると、すかさず幸がゆきの元へ近づいてゆきを、抱き起こし手を握りながら、動揺しているゆきの頭を、優しく撫で落ち着かせていた。

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