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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第107章 足の怪我〜時透無一郎【R強強】冨岡義勇【R微】


「今から傷口を確かめますね。…衣をめくることを、お許しください」

幸は虚ろな瞳のゆきの傍らに静かに腰を下ろすと、語りかける声は驚くほど優しく響いた。

そっと布団をめくり、帯へ手を伸ばす。

その触れ合いに、ゆきは薄れゆく意識の中で戸惑い、力なく幸の手首に指を重ねた。

「大丈夫ですよ。きちんと手当てをするために、寝間着を開きたいだけです」

幸の穏やかな眼差しに負けて、ゆきはそっと手を離した。

されるがままに衣が開かれていく。

それでもどこか恥ずかしさに胸元を隠そうとするゆきの手に、幸はくすりと小さな笑みを漏らした。

「本当に…どこまでも愛らしい方だ」

その声は甘く、熱っぽい。

幸の長くてしなやかな指先が、ゆきの露わになった太ももへ触れた。

肌を滑るようにゆるりと指は下っていき、細い足首を優しく掴む。

そのあまりに情熱的で丁寧な愛撫のような手つきに、ゆきの肌に甘い痺れが走った。

包帯をそっと解き、傷口を確認する幸の表情は、医術の知識を持つ者としての真剣さと、どこか甘い雰囲気が漂う。

「だいぶ熱を持っていますね…お辛かったでしょう」

手際よく消毒を済ませ、清潔な包帯を巻き直していく。

化膿止めを塗る指先はどこまでも繊細で、傷口を刺激しないよう細心の注意が払われていた。

「もう大丈夫ですよ。化膿止めも塗りましたから、じきに熱も引くはずです」

手当てを終えた幸は、まだ熱にうなされるゆきの額にそっと手をかざし、そのまま愛おしそうに頬を撫でた。

「…あのお二人には申し訳ないけれど。こうしてあなたを独り占めできるのは、私の役特ですね」

耳元で囁かれた低く甘い声。

義勇さんの新しく継子になった幸さん…とても綺麗で中性的な人…。

親切に、私の怪我の治療までしてくれる優しい人…

虚ろな目でゆきは、手を握り続けてくれる幸を見ながらそんな事を考えていた。

部屋の外では、まだかと無一郎が苛々をつのらせていた。

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