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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第106章 義勇の新しい継子〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


その頃、義勇の屋敷―

夕刻の薄暗がりが差し込む室内で、義勇は目の前で静かに箸を進める新しい継子・幸をじっと見つめていた。

先ほどまではゆきの手当や無一郎の来訪で慌ただしく、落ち着いて観察する余裕がなかった。

だが、改めて向かい合ってみると、頭の中に確かな違和感が芽生え始める…。

女のはずだが…

肩幅や身のこなしにはどこか男っぽさが漂っており、骨組みも女にしてはしっかりとしている。

完全に男性とまでは言えずとも、薄暗がりでパッと見れば少年と間違えてしまっても無理はない体型だ。

短く切り揃えられた髪とすっきりとした顔立ちも、その錯覚を手助けしているようだった。

しかし、義勇が真に引っかかっていたのは、その容姿よりも先ほど見せたゆきに対する言動だった。

足を撫でる手つき、案じるような眼差し、そして無一郎に向けた隙のない言葉遣い…。

どれをとっても、単なる「初対面の者を気遣う親切心」の域を超えているように思えたのだ。

ゆきを見るあの目…一体何なんだ

考え込む義勇の視線に気づいたのか、幸がふっと箸を止め、涼やかな顔で義勇を見上げた。

「師範? どうかされましたか?」

「…いや。明日から稽古をつける」

ハッと我に返った義勇は、努めて淡々と短く答えた。

「はい! よろしくお願いいたします」

まっすぐな返事とは裏腹に、幸はどこか探るような口調で言葉を続けた。

「あの…師範。私があてがわれたあの部屋は、ゆきさんが以前使われていたお部屋なのでしょうか?」

「…いや、違う」

義勇はかすかに眉を寄せた。

なぜそこまでゆきを気にするのか。

幸の意図が見えず、胸の奥に不穏なざわめきが広がる。

「そうですか…」

幸は短く頷くと、どこか遠くを見るような瞳で呟いた。 

「ゆきさんには、霞柱様の屋敷に行けばお会いできますか?」

「…ああ」

「そうですか。」

幸は、ニコッと笑顔を見せ残りのご飯を頬張っていた。

「ゆきの事ばかり聞いてくるが、何故だ?」

幸は、義勇をまっすぐに見据えた。

「純粋に、仲良くなりたいだけです。」

そう言って、食事を終え幸は部屋を出て行った。


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