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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第25章 意識



side 不死川




「チッ…、冨岡の野郎ォ…、
今度会った時は絶対ェ殴る…」




と冨岡が出てったことで
1人になった屋敷の入り口で独り言を呟いた。




冨岡に対しての苛つきが未だ治らねェ…



自分でを捨てやがったくせに
俺の屋敷にまで探しに来やがって…。





「何なんだよアイツは…。
惚れてンなら手放すんじゃねェよ…」





…だが、俺がに伝えた事は嘘じゃねェ。





初めてに会った時の第一印象は

馬鹿で、お人好しで、節介焼きのうぜぇ女。



御館様の屋敷で
俺が腕から血を流していた時
手当てをさせろとしつこく頼んできたアイツを
最初はめんどくせェ奴だと思った。


大抵の女は俺に怒鳴られると萎縮し逃げて行くが、は怯える様子など全く見られなかった。

それどころか、真っ直ぐに俺を見つめ
一度も目を逸らさなかった。


ダセェ眼鏡越しに見たの目があまりにも純粋で、俺は初めて会ったあの日から
ずっとを気に掛けていたような気がする。



女の割には度胸があり

稽古の時に手合わせしたことで
がどれほど鍛錬を積み重ねて力をつけたのか…、


直向きで、まっすぐな意志を持つ。

気がつくといつも頭の中に顔が浮かんできた。



けどアイツは
俺の知らないところで冨岡と恋仲になってた。


目や瞼が赤くなるほど泣かされていた事もあったはずだが、それでもはあの野郎を想ってた。



先刻も
別れを告げられた、と涙を流しながら悲しんでいやがった癖に、はどれだけ泣かされても、傷付けられても、
冨岡への恋心を抱いている。




それがすげェ悔しくて
冨岡に対して殺意が湧くほどの怒りを感じた。



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