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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第25章 意識




「少し…顔色が悪いな…。」

『そ、そうですか…?』

「休んだ方がいい。」

『えぇ?大丈夫ですよ。休むほどでは…、
っ、わぁっ…!!!?』





大丈夫だと伝えたにも関わらず
冨岡さんはいきなり私の膝裏に腕を通し

私の体を軽々と持ち上げていた。



…つまり、お姫様抱っこをされている状態です。





『ちょ、ちょっと…!下ろしてくださいっ!』

「暴れるな。
ここからだと俺の屋敷が近いから
少し休んでいくといい。」

『いや、あの…っ、1人で歩けますから…!』

「…大人しく捕まってろ。」

『っ…』




私の訴えに聞く耳を持たない冨岡さんは
そのまま私を抱きながら歩き始めた。


体の事を心配してくれたのは嬉しいけど
恥ずかしい気持ちが強い…。


それに、下から見上げる冨岡さんの顔が
カッコ良過ぎてドキドキが止まらない…。



自分の心臓の鼓動が冨岡さんにも聞こえていそうで、それもまた恥ずかしいから
少しずつ頬が熱を帯びて来て…


そんな自分の顔を見られない様に
抱っこされた状態のまま、私は冨岡さんの胸に顔を埋めた。




「…、大丈夫か?」

『大丈夫じゃないですよ…。
恥ずかし過ぎて…、どうにかなりそうなんですから…。』

「…フッ、可愛い。」

『っ、もう…!人の気も知らないで…!
鬼殺隊の人とすれ違って
こんなところ見られたらどうするんですか!!』

「そうだな…、
の男は俺だと証明できるから
見られた方がいいかもしれない。」





…私の言いたい事が全然伝わってない!!




この恥ずかしい思いを理解して欲しかったけど、冨岡さんのその言葉がどうしようもなく嬉しくて…




その後、冨岡さんの屋敷に着くまで
黙ったまま大人しく抱っこされたままの状態でいた私だった…。






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