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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第25章 意識




不「おい!!ぼーっとしてんじゃねェ!!」

『す、すみませんっ!!』




…やっぱりいつもの不死川さんだ。


さっきまで優しかったのはたぶん気のせいで
勘違いをした自分に呆れていると…






不「…!!おい、、」

『…?は、はい…』




…いきなり声が低くなった不死川さん。




普通に会話をしていたはずなのに
その声の低さから怒っているのが伝わって来て


ビクビクしながら返事をすると
不死川さんは私との距離を縮めて、顔を近付けて来た。






不「…また泣いたのかよ。」

『え…』

不「よく見たら目が少し赤ェ。
それは疲労によるモンじゃねェだろ。」

『い、いや…、これは…その…』

不「まさか冨岡の野郎に泣かされたんじゃねェだろうな…?」

『いえ…。そういう訳じゃないです…』





指令が来る前に訪れた鱗滝さんの家で泣いちゃったから、冨岡さんに泣かされたんじゃないけど…


あの人に関係する事だから
キッパリと否定することもできなくて

加えて、冨岡さんの名前を耳にしただけなのに
ズキズキと胸が痛くなった私は
どのように答えればいいか分からず困っていると、不死川さんのこめかみがピクッと動いた。





「あの野郎に…、何かされたか?」

『え…っと…、』

「はぁー…、サッサとはっきり言いやがれ!!」

『は、はいっ…!!実はです、ね…、
冨岡さんとは…、もう恋人同士ではなくなったんです…』

「…あ?」





不死川さんの迫力に負けて
本当の事を話してしまった私は

蜜璃ちゃんに伝えた時と同じで
胸が苦しくなって…、事実なのが悲しくて、また涙が出そうになった。






「…、だから目が赤く…」

『っ、あ、あの!!
私ちょっと喉が渇いたのでお茶を頂いてもいいですか!?
自分で淹れますから!!』

「…。」





不死川さんに泣き顔を見せるのは
情けなく思われそうで、私は早口でそう告げると
台所に駆け込んだ。






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