第24章 指南
『確かあの山は…、こっちの方角だったはず…!』
目的地としている山は
私が今いる場所から結構な距離はあるけど
御館様からの手紙を読んだら、すぐにでもそこに行きたくなった。
走って向かっても、数時間から半日はかかるかもしれない…。
それでも私は、山への距離なんかよりも気になる事が出来てしまったんだ…。
『もう少し…、ペース上げないと…』
ひたすら走り続けている私の頭の中には
御館様からの手紙に綴られていた内容がずっと離れずにいた。
【、
もし義勇との関係が拗れてしまったら
狭霧山の麓に住んでいる、鱗滝左近次という老人を尋ねなさい。
彼は元水柱で義勇の育手…、
君が知りたい事を話してくれるかもしれない…。
本当は私が手助けをしてあげたいが
私はもう余命幾許もない…。
何もしてあげれないことに後悔はあるけど
私はずっとと義勇、2人の幸せを祈っているよ。】