第24章 指南
数日後ー…
蜜璃ちゃんと時透くんの2人の状態がかなり良くなり、蝶屋敷での療養は終了し、2人はそれぞれ自分の屋敷に帰って行った。
炭治郎くんと玄弥くんは
まだ体の調子が良くなっていない為、蝶屋敷に滞在したままだけど、2人も徐々に回復に向かっているから
夜通し看病をする必要は無くなった。
刀鍛冶の里の一件以降
何故か鬼の出現がめっきり減り、任務の指令が来る事も減った私は、少し時間を持て余している。
蜜璃ちゃんと時透くんがいる時は
忙しく動き回っていたけど、今はそうでもないから…
ふとした時に、いつも冨岡さんのことを考えちゃう…。
仕事をしていれば気が紛れてたのに…
まだまだ冨岡さんのことを忘れられず
未練しか残っていない私が
吹っ切れる時なんて来るのかな…。
『はぁ…』
無意識にため息が溢れ、自分がどれほど冨岡さんの事が好きなのか思い知らされていると、
私がいる自室に、一羽の鎹鴉がやってきた。
「 サン…、デスネ?」
『あ…、はい…、そうですけど…』
「私ハ、産屋敷耀哉ノ鴉デス。
彼カラ手紙ヲ預カリ、オ届ケニ参リマシタ。」
『え…?御館様から…?』
これまで一度も御館様から手紙なんて貰ったこと無かったのに…。
驚きながらも
私は鴉の足に結え付けられている紙を取らせてもらい、直ぐに中を開いて拝読した。
『っ…』
御館様からの手紙を全て読み終えた瞬間
体が勝手に動き、刀を懐に収めた私は、すぐに自室を出た。
ア「さん?
慌ててるようですが、どちらへ…」
『アオイちゃん…!
ごめん!ちょっと外に出るけど今日中には帰るから!』
ア「え…?」
急いでいる私の様子を不思議に思っているアオイちゃんに声をかけてから、私は蝶屋敷を飛び出し、ある場所へと向かった。
その場所は…