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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第22章 恐怖




「おい、何逃げようとしてんだ…?
に汚ェ手で触れやがったテメェを…、俺は絶対ェ逃しゃしねェからな!!!?」


『っ…!!』


「な…っ…、ぐおッ…ーー!!!!!」





…一瞬の出来事だった。



さすが風柱と言うべきか、
瞬きをした瞬間に、不死川さんは鬼との間合いを詰めていて、一太刀を振るうと鬼の首は斬り飛んでいた。




不死川さんの動き…
早すぎて、全く目で追えなかった…。



驚いて呆然としていると、鬼はあっという間に塵となって消えていき、不死川さんは鬼が完全に消えるのを見届けた後

こちらを振り返り、服が乱れたままの私を視界に捉えた。






「ッ!!!!」



…と、思ったけど、すぐにバッと目を背けられた。





「テメェ…ッ、
乳が丸見えだぞ!?隠しやがれ!!!」


『す…みま、せ…』




私だって隠したいのは山々だけど
手が思うように動かせないんだよね…。




でも、不死川さんは
私の様子がおかしい事に気付いたのか
目を逸らしたまま声を掛けてきた。





「お前…、鬼の毒でも喰らったか?」

『は、い…。
発情させる…作用のある毒、を……モロに…』

「この甘ったるい匂いのやつか…。
はぁぁぁぁ…、何してンだよテメェは…」

『ご、ごめんなさ……っ、ぁ…』




起き上がることも出来ず、寝そべったままでいる私に、不死川さんは自身の白の小さな羽織りを脱いで
私の胸が隠れるように優しくフワッと投げつけて来た。






「馬鹿野郎が…。
ンな格好を好きでもねェ男に見せてんじゃねェよ…」




…やっぱり、不死川さんって優しいな。



言い方はキツイけど
私のことを心配してくれてるのが雰囲気からも伝わってくる…。




本当に…不死川さんが来てくれてよかった…。




あのまま鬼に犯されていたら…、と
想像するだけでゾッとする。





『不死川、さん…、
来て、くれて……ありがとう、ござい、ます…』


「礼なんか言ってんじゃねェ…。
お前ェは呼吸で少しでも毒の廻り遅らせてろよ。」





それが出来たらとっくにやってますよ…。



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