第22章 恐怖
「助けなんか来やしねェよォ?
お前ェはこれから俺に犯されるんだからなァ。
たっぷり絶望を味わわせてやるからなぁ…?」
『っ…、い……や…』
もうだめ…
私は本当にこのまま鬼に犯されちゃうんだ…。
床に押し倒された状態の私は
まだ毒のせいで体に力は入らないままで
抵抗したくても、体は全く動かなかった。
「そんなに嫌がんなよォ…、
お前ェも俺の毒喰らってるし
すげぇ悦くなるからなァ…?」
鬼はそう言いながら
私の下半身に残っている隊服に手を伸ばしてきて、きっとさっきと同じように破かれちゃうんだろうな、と悟った…。
冨岡さん…ごめんなさい…。
死なないって約束…守れそうにないです…。
鬼に触れられる不快感に耐える為
ギュッと目を閉じると、一番最初に頭の中に思い浮かんだのは
私の事を優しく微笑みながら見つめてくれた冨岡さんの顔だった。
死ぬ前にもう少しだけ
冨岡さんと一緒に過ごしたかったな…
しのぶちゃん達と
また一緒に甘いおやつを食べたかったな…
みんな…、ごめんね…。
謝罪の言葉が思い浮かんだ瞬間
鬼の手が私の残っている衣服に触れた…、
その時…
「に何してンだ!!!!!
この糞鬼がァァァ!!!!」
「!!!!」
『っ、ぇ…』
聞き覚えのある声に驚いた私は
閉じていた目をフッと開けると、鬼は攻撃から避けるために私から離れていて、代わりに逞しい背中と、傷跡だらけの両腕が視界に入った。
『し、なず…が、わさ…』
「フーッ……、ギリギリ間に合ったな…」
不死川さんが来てくれたことで
ここに来る前、鴉のカヨちゃんが
"増援が来る"と言っていたことを思い出した。
まさか柱の不死川さんが来てくれるなんて…
なんて頼もしい増援だろう…。
「くそッ…、お前、柱だな…!」
「ケッ、だったらなんだっつーんだよ?」
不死川さんをキツく睨む鬼は
柱相手には敵わないと思ったのか、後退りをし始めた。