第22章 恐怖
よかった…
生きてる…。
手から伝わる温もりを感じ
が死なずに生きていることを実感できたことで、俺は安心感から胸を撫で下ろした。
し「鬼の血鬼術による毒を喰らってしまったようですが
私が調合した薬を投与したら落ち着きました。
…ですが……」
「…?どうした…?」
し「…。」
不「言えよ胡蝶。
どうせいずれはコイツの耳にも入る。」
不機嫌そうに口を開いた不死川の言葉を聞いた胡蝶は、あまり見た事がない…
苦しみを含んだような、怒りを露わにしている表情だった。
し「さんが受けた毒は…
発情作用のあるもの、です…」
「っ…、何だと…?」
し「不死川さんが駆け付けた時…、
さんは鬼に衣服を切り裂かれていて…
体に触れられていたそうです…。」
「!?!?」
それはつまり…
が鬼に犯されそうになった…、ということなのか…?
の綺麗な肌を鬼が見て、触れたと……
胡蝶はそう言いたいのか…?
し「まぁ、鬼は不死川さんが倒してくれましたし、さんの状態を見ても、体には犯された形跡はありませんでしたので…、安心して下さい。」
「…そうか。」
…しかし、最後までされていないとはいえ
俺の恋人に触れたその鬼に対し、怒りが沸々と湧き上がった。
不死川が鬼を討ってくれたから良かったとはいえ
この怒りの感情はどのように消化すればいいのだろうか…。
「…」
毒により無理矢理発情させられて苦しかっただろう…
辛く、悔しかっただろう…
鬼に体を触れられて不快だっただろう…。
眠っているを見つめながら
苦しい戦いだった事に同情している時
ある疑問が頭の中をよぎった。