第45章 輝く舞台、愛される存在
石村は緊張で肩が固まりまくっている。
石「……い、行きましょう、先生」
それでも、差し出した手はぎこちないのに、握った瞬間のあたたかさはとても優しい。
階段では自然と腰を支えるように手を添え、のドレスが光を散らすたびに、石村は小さく息を呑んでいた。
石(……俺が考えた光層構造、こんな綺麗に……先生が着てくれると全然違う……ちょっと泣きそう……)
会場を一周し、ステージへ戻る。
「では、アピールをどうぞ!」
司会者の声と共に、石村は震える指でポケットに手を入れた。
石「先生……その……これ……!」
その掌には、小さな“光のペンダント”があった。
ルビー色の微細粒子が、ゆっくり揺れながら赤い光を放つ。
石「さっきのドレスと同じ構造で作りました。“先生の歩く道が、ちゃんと光りますように”って……サポ科みんなで、願いを込めて……」
「綺麗………いいの…?」
石「もちろんです、先生のために作りましたから」
「嬉しい……。本当にありがとう」
石「あの…、俺が…、つけてもいいですか?」
「つけてくれるの?お願いします」
石村はぎこちなさの奥に、真剣さをにじませながらの首元へペンダントをかける。
そして小さく、けれど確かに言った。
石「せ、先生…………めちゃくちゃ、綺麗です。俺たちの努力を、こんな風に背負ってくれて……ありがとうございます……」
想いを込めてペンダントをかけてくれたあと、会場が静かに息を呑んだまま見守っていた。
はペンダントにそっと触れ、胸が熱くなるのを抑えられず、石村をまっすぐ見つめる。
「……彰」
呼ばれた瞬間、石村の肩が跳ねた。
「こんなにも私のことを考えて、こんなにも努力して、こんなにも想いを込めて……“私を綺麗にしてくれようとした”気持ちが、本当に、すごく……嬉しい」