第45章 輝く舞台、愛される存在
「先生、こちらもぜひ着てみてください!」
生徒たちの持つドレスが目に映った瞬間、思わず胸がきゅっとなる。
それは、深いルビーのような赤。
照明を受けるたびに、宝石のように強く、そして温かく光を返す。
色だけでなく、縫製の一つひとつが丁寧で、まるで“の人生で見てきた炎”を形にしたかのような、繊細な模様が胸元や裾に浮かび上がる。
(こんな…すごい……私のために……)
心が震えるほどの“労力と情熱”が詰め込まれた逸品だった。
それを身にまとったは、生徒に背中を押され、そのまま舞台へ。
観客たちの驚きと歓声が一気に溢れ出した。
ルビー色の光は華やかすぎず品があり、まるで本人の温かさを映すように輝いていた。
「続いての代表はこの人!!サポート科3年、石村彰!!」
名前が呼ばれ、スポットライトに照らされて石村が姿を現す。
その瞬間。
石村は、ぴたりと固まった。
目も口もぽかんと開いたまま動かない。
石(……せ、先生……? え、やば……)
背後から友人に押され、ようやく足が前に出た。
石村の衣装は、のルビードレスと合わせた黒×赤基調の特製タキシード。
胸元には、サポート科の象徴でもある“光と回路”を抽象化したブローチ。
よく見ると、赤い糸が細かく走り、“を繋ぎ、支える”。
そんなイメージが刻まれている。
司会者が説明を始める。
「ご覧ください!このペアは“熱と心”をテーマに製作されたそうです!先生のルビードレスは動きに合わせ光を散らす特殊素材を織り交ぜ、石村くんのタキシードも同じ繊維を使用しています!サポート科らしい技術が詰まった、非常に完成度の高い衣装です!」
会場から「すげぇ……職人かよ……」と再びざわめきが起こる。