第45章 輝く舞台、愛される存在
「ではまず、A組プロデュース第2弾!轟くんのタキシード&先生のアクセアレンジ!轟くんは氷の個性を持ちながら、一方で熱さも秘めている。今回の衣装は、その“静と熱”を象徴したブラックベース!」
司会者は続ける。
「先生には、マーメイドラインの黒ドレスに“氷のきらめき”をプラス。まるで夜空に現れた氷の精霊のような…!」
「きゃああああ!!」「うぉおおお!!」
あまりに美しすぎる2人に、会場の声は止まない。
「では!エスコート、お願いします!」
轟はそっとの前に立ち、遠慮がちに手を差し出す。
轟「…行こう」
その声が、なぜか爆豪の時とは違って胸の奥にじんわり響いた。
階段を降りるとき、轟は自然との腰に手を添える。
その触れ方があまりに優しくて、の心臓がきゅっと跳ねる。
客席を一周する間、轟はほとんど喋らない。
けれど、握った手がほんの少しだけ震えてる気がした。
(……緊張、してる……?)
その“静かな動揺”が、轟焦凍らしくてたまらなく愛しい。
ステージへ戻ると、轟は深く息を吸った。
轟「……これ、渡そうと思って」
差し出されたのは、淡いブルーと白の大きな花束。
「わぁ……ありがとう。焦凍」
花に顔を近づけた、その瞬間だった。
──ぐん。
轟が一歩、踏み込んだ。
花束がの口元を覆う形になり、観客から見れば完全に
キスしている
ように見える距離。
「っ……!?」
轟はほとんど触れそうな至近距離で、の瞳を真っ直ぐ見つめていた。
轟「……」
声は低く、震えている。
「「「「ぎゃあああああああ!!!!!」」」」
「「「「おいィィィ!!!」」」」
司会者も思わず声があがる。
「ちょ、ちょっと轟くん!?!?」
けれど。
触れていない。
本当に、ぎりぎりで“寸止め”。
「ちょ…し、焦凍っ……!」
轟「別に何もしてねぇ」
静かな声なのに、衝動と独占欲が隠れてない。