第45章 輝く舞台、愛される存在
がステージ中央に押し出された瞬間。
スポットライトがぱぁっとを照らした。
黒いマーメイドドレスが淡い光を滑らせるたび、まるで水面みたいに揺れる。
一瞬、会場が静まった。
そして——
「うおおおおおおおおおお!!!」
会場中が揺れるほどの歓声が爆発した。
「っ…!?!?なに…?どうしたらいいの…?」
ライブ後の余韻も混乱も吹き飛ぶほどの熱気。
ただし当の本人は、状況を1ミリも理解していない。
ステージ脇で司会者がテンションMAXで叫ぶ。
「さぁあー!皆さん!!今年の文化祭、最大の目玉イベント!“先生 完全プロデュース対決”いよいよ開幕でーーす!!」
「うおおおおお!!!」
「だからプロデュース対決ってなんなの…?」
司会の熱量に比べて、の声は完全に迷子。
司会者がさらに畳みかける。
「こちらの企画!ヒーロー科の先生の受け持つクラス、1年A組、B組、普通科、サポート科、経営科、そして教師陣の6チームが!それぞれ“先生に最高に似合う衣装”をテーマに、サポート科に制作依頼したドレス&タキシードを作り上げました!!」
「え!?な…なにそれ!?何も知らないんだけど!?」
「なんとなんと!全部ガチ!!全部本気!!そして選ばれた各チームの代表者が、先生をエスコートしながら披露してくれます!!」
「エスコート…」
その言葉に、会場のテンションがさらに跳ね上がった。
はやっとこの時、この企画の主旨を理解した。
「それでは!!最初のチームを紹介しましょう!!」
照明が一度、暗転。
会場が息を呑む。
ドンッ!!!
という重低音とともに、ステージ奥から白いスモークが立ち昇り、
「最初はヒーロー科1年A組!先生が受け持ってるクラスだ!!代表者1人目は——爆豪勝己!!」
バシュッ!!
スモークを切り裂くように、黒を基調としたタキシードを着た爆豪が堂々と現れた。
胸元には、黒い生地にほんのわずかだけ灯るオレンジのライン。
本人の爆裂カラーを抑え、“を引き立てるためだけに選ばれた色”がそこにあった。
会場は再び大歓声。