第45章 輝く舞台、愛される存在
しかし当の爆豪は——
ぴたり、と動きを止めた。
目はに釘付け。
口が、わずかに開く。
爆「……は……?」
想像を遥かに超える綺麗さに言葉が出なかった。
司会者が説明を始める。
「A組がプロデュースしたテーマは……“強く、美しく、そして誰よりもカッコいい先生!”」
「うおおおおおお!!」
「先生のしなやかで芯のある雰囲気を活かすため、装飾は極力おさえ、ラインが美しく見える黒のマーメイドドレスを採用!!そして、エスコート役の爆豪くんは、先生を目立たせることを最優先にしたタキシード!ポイントのオレンジは、爆豪くん自身のイメージカラーでもありまーす!!」
「………かつ、き…」
もまた、爆豪に釘付けになってしまう。
高校生とは思えないほど、かっこよくて。
胸がドキドキと高鳴る。
爆豪は観客に一瞥すらくれず、真っ直ぐにのもとへ歩いてくる。
きちんとした足取り。
いつもよりほんの少しだけ視線が柔らかい。
そしての目の前で止まり、ゆっくり、丁寧にの手を取った。
爆「…躓くなよ」
声音はいつもの爆豪なのに。
指先の触れ方は、嘘みたいに優しい。
「…うん」
爆「ん、行くぞ」
ほんの一瞬、目が合う。
そこに宿る光は、戦闘のときの鋭さとも違って、だけに向けた静かで熱いものだった。
観客席へ続く階段の前。
爆豪は一歩先に出て、軽くの腰へ手を添えた。
爆「段差、気ぃつけろよ」
その触れ方がまた優しい。
触れられたところだけ熱が灯るようで、の頬がほんのり色づく。
階段を降りるたび、マーメイドドレスがふわりと揺れ、爆豪はそのたびにの歩幅に合わせてテンポを落とした。
周囲の観客が息を呑む。
「爆豪くん……あんな表情するの?」
「先生…美しすぎ……」
そんな声が波のように広がる。