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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第45章 輝く舞台、愛される存在


だからこそ、うっとりしたように、懐かしいものを聴くように、とても誇らしそうな顔をしていた。

爆豪は腕を組んだまま、視線は一度も逸れない。
轟は、静かに頷きながら目を細めていた。
そして相澤は、目元こそ動かないのに、表情より雄弁な沈黙で「綺麗だ」と物語っていた。

歌はサビへ。

想いをこめた“ありがとう”が、ライトの粒子と混じって客席へ降りそそぐ。

涙を拭く一年生。
口を押さえて震える女の子。
立ち尽くす男子。

歌は優しく、しずかに終わった。

最後の音が消えた瞬間。
会場は、しばし沈黙に包まれた。

まるで、現実に戻るのが惜しいみたいに。

「………………っは!!」

司会が息を吸い直した。

「す、すご……!! えっ……いまの……すご……!!!」

興奮で言葉が空転し、ガチガチ震えている。

「えーっと!! み、皆さん!!今日だけの特別ステージ!先生による、心が浄化されるレベルのライブでした!!!」

その直後、

「アンコール!!!」
「もう一曲!!!」
「せんせーー!!!」

四方八方から声が湧き上がる。

最初は数人だったコールが、そのまま波のように広がり。

「「「アンコール!アンコール!!!」」」

会場全体が揺れるほどの大声になった。
その中心に立つは、ぽかんと目を瞬かせてしまった。

「えっ……アンコール……?」

予想外すぎて、思わず胸に手を当てる。
鼓動が速くて、笑えてしまうくらいだ。

もらったギターのストラップを握りしめ、観客席を見渡す。

A組、B組、他学年、他学科、先生たちまで、全員が笑顔で、手を叩きながら名前を呼んでいた。
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