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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第44章 生まれた日、届いた言葉


仕事を終えた頃には、校舎の外はすっかり暗くなっていた。
職員室にはもう2人しかいない。

は荷物をまとめながら、小さく伸びをする。

「終わったぁ〜!」

その声に、相澤もパソコンから目を離した。

相「お疲れ」

「消太さんも、お疲れさまでした!」

いつもの笑顔。
昼間と変わらないはずなのに、今日はその笑顔がいつも以上に愛しかった。

2人並んで職員室を出る。

静まり返った校舎。
並んで歩く足音だけが廊下へ響いていた。

しばらく歩いていると、が照れたように笑う。

「今日、プレゼント喜んでもらえて良かったです」

相澤は少しだけ足を止めた。

相「……」

「はい?」

振り返ったその瞬間。

ぽん、といつものように頭へ大きな手が乗る。

優しく撫でられる。

いつもと同じ。
……なのに今日は、その手が少しだけ離れない。

相「ありがとう」

低く、優しい声。
昼間にも聞いた言葉。

けれど今度は、誰もいない廊下で自分だけに向けられた"ありがとう"だった。

は少しだけ目を丸くして、それから照れたように笑う。

「こちらこそです」

相「……?」

「生まれてきてくれて、ありがとうございます」

その言葉に、相澤は一瞬だけ目を伏せ小さく笑った。

相「本当に敵わねぇな……」

ぽつりと零れる本音。

そして、そのまま自然にの肩を引き寄せた。
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