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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第44章 生まれた日、届いた言葉


淹れ終えたコーヒーを手に、相澤は席へ戻る。

すると、その香りに気付いたミッドナイトが口元を緩めた。

ミ「すごくいい香りね。もう使っちゃったの?」

相「……せっかく貰ったんで」

照れ隠しのような短い返事。

その一言に、マイクが思わず吹き出した。

マ「なんか今日の相澤、素直だな!?」

相「うるさい」

マ「冷てぇ!!」

いつものやり取り。

それを見ていたは、思わず小さく笑った。

「ふふっ」

その笑顔に、相澤は一瞬だけ目を細める。
マイクもまた、つられるように笑っていた。

たったそれだけの笑顔で、こんなにも心が軽くなる。

そんな自分たちに、誰もまだ気付いていない。

相澤はマグカップを軽く持ち上げた。

相「早速、いただくよ」

「はい!」

湯気とともに立ち上る香りを一度楽しみ、ゆっくりと口をつける。

酸味は控えめで、しっかりとした苦味。
深みのある風味が口いっぱいに広がった。

相(……さすがだな)

好みをちゃんと分かっている。
そんなことが、また嬉しかった。

少しして、不安そうな声が聞こえる。

「どう……ですか?」

相澤は小さく息をついてから答えた。

相「あぁ、美味い。ありがとう」

その一言に、はぱっと表情を明るくする。

「良かった!私もそれ、好きなんです」

嬉しそうに笑うその姿を見て、相澤もほんの少しだけ口元を緩めた。

そんな、穏やかな時間だった。
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