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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第44章 生まれた日、届いた言葉


「お誕生日、おめでとうございます!」

そう言って、柔らかく微笑む。

相澤は目を見開いた。

相「……知ってたのか?」

「はい。みなさんのお誕生日は把握するようにしていて……その、資料とかで……」

少し照れくさそうに笑う。

そして、少しだけ真剣な表情になった。

「誰かが生まれてきてくれた日って、それだけでお祝いする理由になると思うんです」

職員室が静かになる。

「……だから私は、毎年ちゃんと『おめでとう』を伝えたいです」

その優しい言葉に、誰もすぐには声を出せなかった。

ミ(……相澤くん、完全にやられたわね)

そんな空気も知らず、は紙袋を差し出す。

「これ……大したものじゃないですけど、よかったら使ってください」

相澤はゆっくり受け取り、中を覗いた。

綺麗にラッピングされたシンプルなマグカップ。
そして、少し高級そうなドリップコーヒーがいくつか入っていた。

「仕事、しすぎたらだめですよ?」

優しく笑う。

「たまには、コーヒーでも飲んでゆっくり休んでくださいね」

その瞬間、心臓をぎゅっと掴まれた気がした。

嬉しい。

こんな歳になって。

好きな人から誕生日を祝われて。

プレゼントまで貰って。

柄にもなく、どうしようもなく嬉しかった。

相「ありがとう……。大切にする」

その一言だけで精一杯だった。

「ふふ、はい!」

その笑顔が、眩しかった。
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