第43章 響く歌声、癒される心
緑「今年はちゃんの特別ステージもあるんだって!」
壊「とくべつ、ステージ?」
「ちょっと…!出久!」
通「噂になってたよね〜!楽しみなんだよね!何するんだろうね!」
わいわいと話をしてから、病室を後にした。
「またね、壊理ちゃん!」
壊「うん…!」
最初よりも表情がずっと柔らかくなっていて、小さな手が元気に振られる。
どうか、あの子の笑顔が本物のものになりますように。
そう願いながら、病院を後にした。
雄英に戻ると、相澤はいつものようにを部屋まで送り届けた。
「いつも…ありがとうございます」
相「俺がやりたくてやってるだけだ、気にするな」
朝と同じように、大きな手がそっと頭へ置かれる。
その優しさに、心地良さを感じた。
「じゃあお礼に…コーヒーでも、飲んでいきますか?」
少し照れながら見上げてくるその表情に、相澤の心臓は不意打ちを食らう。
相「っ…あぁ、じゃあ、お願いする」
「どうぞ」
2人で、静かに部屋へ入る。
しばらくすると、部屋にふわっとコーヒーの香りが広がった。
「いい香り…」
豆を挽いた粉の匂いを吸い込むように目を閉じるに、相澤の視線は自然と引き寄せられた。
相(……これだけで、十分だ)
欲を出せば、どこまでも求めてしまいそうだから。
自分に言い聞かせるように、そっと胸の内で呟く。
「どうぞ」
コトっとマグカップが置かれる。
相「ありがとう。いただきます」
温かい沈黙が流れた。
気まずさではなく、静かに満ちていくような沈黙。
相「そういや…今日の、地球の話」
「地球??」
相「言ってたろ、神様が丸くしたって。あれ、なんだ??」
「え?」